2014年9月19日金曜日

第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題80

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題80:市のPSWのNさんは、精神障害者のAさんの隣家の人に配慮して欲しいと思ったが、地方公務員法に基づいてAさんの情報を伝えなかった。「○」or「×」? 



答え:○

 地方公務員法に、秘密保持義務が規定されている。





第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題79

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題79:Aさんは1週間不眠で幻聴が聞こえはじめ入院を希望。入院の場合の説明としてPSWは「1名の精神保健指定医が診察する必要がある」と伝えた。「○」or「×」? 



答え:×

 入院形態は、本人が希望している点から任意入院が予想される。
 任意入院の場合は、精神保健指定医の診察である必要はない。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題78

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題78:Aさんは片道2時間の通院。障害年金と親の遺産でやりくりも残金3万円。電気代払えず。不安。受診も迷うという。そこで、PSWは特定相談支援事業所を紹介した。「○」or「×」? 



答え:×

 特定相談支援事業所は、主に障害福祉サービスを利用するための計画相談を行う事業所である。この事例の状況では、福祉サービスの利用の前に危機対応を行う必要がある。

 正解は、保健所や福祉事務所である。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題77

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題77:精神保健福祉士が勤務する県の行政職で精神保健福祉法に基づく総合的な技術中核機関は、精神障害者社会復帰促進センターである。「○」or「×」? 



答え:×

 精神障害者社会復帰促進センターとは、精神障害者の社会復帰に係る調査研究広報等を行う施設であるが、総合的な技術中核機関ではないし県の行政機関でもない。

 正解は、精神保健福祉センターである。





2014年9月18日木曜日

第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題76-5

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題76-5:障害者を1人も雇用していない企業が、法定雇用率の未達成企業に占める割合は、10%程度となっていた。「○」or「×」? 



答え:×

 厚生労働省「平成24年 障害者雇用状況の集計結果」によると、61.1%を占めている。





第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題76-4

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題76-4:雇用されている障害者の数を、企業規模別に、2011年と2012年を比較してみると、300人未満の企業で減少した。「○」or「×」? 



答え:×

 厚生労働省「平成24年 障害者雇用状況の集計結果」によると、全ての規模の区分で前年より増加した。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題76-3

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題76-3:特例子会社に雇用されている障害者の数をみると、2012年では障害種別のうち、精神障害者が最も多く占めていた。「○」or「×」? 



答え:×

 厚生労働省「平成24年 障害者雇用状況の集計結果」によると、特例子会社で雇用されている障害種別の数は、以下の通り。

2011年⇒2012年)
身体障害者8384.0人、知的障害者8470.5人、精神障害者889.0




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題76-2

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題76-2:民間企業において雇用されている障害者の数を2011年と比較してみると、2012年では障害種別のうち、精神障害者の増加率が最も大きかった。「○」or「×」? 



答え:○

 厚生労働省「平成24年 障害者雇用状況の集計結果」によると、民間企業で雇用されている障害種別の数の変化は、以下の通り。

2011年⇒2012年)
身体障害者2.3%増、知的障害者8.7%増、精神障害者27.5%増





第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題76-1

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題76-1:民間企業において雇用されている障害者の数は、2011年と2012年を比較してみると、減少した。「○」or「×」? 



答え:×

 厚生労働省「平成24年 障害者雇用状況の集計結果」によると、民間企業で雇用されている障害者の数は約38万人で、前年より4.4%増加し、過去最高となった。




2014年9月16日火曜日

第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題75-5

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題75-5:住宅入居等支援事業(居住サポート事業)は、本人と家主等との入居契約の手続支援を行う。「○」or「×」? 



答え:○

 「住宅入居等支援事業」とあるように、入居時と入居後に関するあらゆる支援を行う。






第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題75-4

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題75-4:住宅入居等支援事業(居住サポート事業)は、利用期間については、期限を設けてはならないとしている。「○」or「×」? 



答え:×

 障害者総合支援法での規定では、期限についての定めはない。
 ただし、自治体ごとの規定では、期限を設けている場合もある。





第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題75-3

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題75-3:住宅入居等支援事業(居住サポート事業)は、夜間を除き、日中に必要な支援を実施する。「○」or「×」? 



答え:×

 夜間を含め、24時間の支援を行うこととされている。





第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題75-2

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題75-2:住宅入居等支援事業(居住サポート事業)は「住宅セーフティネット法」に位置づけられた事業である。「○」or「×」? 



答え:×

 「住宅入居等支援事業(居住サポート事業)」は、障害者総合支援法の市町村地域生活支援事業に規定されている。






第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題75-1

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題75-1:住宅入居等支援事業(居住サポート事業)の実施主体は、都道府県が原則である。「○」or「×」? 



答え:×

 実施主体は、市町村である。

 なお、実際の実施は、相談支援事業所に委託されている場合が多い。





第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題74

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題748年入院後に精神科病院から退院したL氏62歳)身寄りなく障害年金と預貯金(350万)生活も多少物忘れ判断能力低下あり。通帳保管場所忘れて生活費降ろせず。PSWは意思疎通支援事業を提案。「○」or「×」? 



答え:×

 「意思疎通支援事業」とは、手話通訳者や要約筆記者等を派遣する制度である。事例のLさんは、意思疎通に問題があるとはされていない。
 この事例での必要な支援サービスは、「日常生活支援事業」である。

 なお、似たものとして「成年後見制度」があるが、事例の状態よりも、もっと重い判断能力の低下がある場合に対象となる。





2014年9月12日金曜日

第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題73-5

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題73-5:一人暮らしをしている精神障害者は約50%で、家族と同居している者を上回っている。「○」or「×」? 



答え:×

 「家族と同居」が76.8%で、「一人暮らし」が17.9%となっている。





第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題73-4

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題73-4:障害年金受給者は約25%であるが統合失調症のある者では40%を超えている。「○」or「×」? 



答え:○

 障害者白書(平成25年)によると、「41.2%が受給」となっている。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題73-3

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題73-3:疾患別構成割合では、統合失調症、統合失調型障害及び妄想性障害のある者の割合が30%を超えている。「○」or「×」? 



答え:×

 障害者白書(平成25年)によると、18.6%となっている。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題73-2

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題73-2:精神科初診時の年齢は、いずれの疾患の場合でも、20歳未満が40%を超えている。「○」or「×」? 



答え:×

 障害者白書(平成25年)によると、統合失調症では40%を超えているが、それ以外の疾患では40%を下回っている。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神障害者の生活支援システム」問題73-1

【国試対策】精神保健福祉士【生活支援システム】

○×問題73-165歳以上の精神障害者の割合を2005年と2011年で比較すると、約5%減少している。「○」or「×」? 



答え:×

 障害者白書によると、2005年が28.6%、2011年が33.8%で上昇している。
 社会的な高齢化の進行の現状を考えると妥当であろう。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題72

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題72:夫不在で、虐待を受けている疑いがある認知症の妻に会うと、部屋が散らかり髪の毛ボサボサで入浴してない様子。PSWは、虐待を受けているとして警察に通報。「○」or「×」? 



答え:×

 この状況だけでは、虐待を受けているとは確定できない。高齢者虐待対応協力者とも連携して状況把握に努めるのが先決である。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題71

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題71:市のPSWと民生委員は、高齢者虐待の疑いがある夫に話を聞くと、妻が若年性認知症と診断されたが受け入れられず受診拒否と聞いた。そこで、地域生活定着支援センターを紹介した。「○」or「×」? 



答え:×

 地域生活定着支援センターは、矯正施設退所者の支援を目的とする施設である。
 正しいのは、地域包括支援センターである。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題70

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題70H民生委員は、地域で虐待の恐れがある高齢者の家庭について市役所のPSWに相談した。PSWは当該家庭の同意がなければ秘密保持義務違反になると指導した。「○」or「×」? 



答え:×

 民生委員には、民生委員法において秘密保持義務が課せられているが、この場合は「高齢者虐待防止法」における虐待の通報ととらえることができるので適切といえる。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題69

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題69:精神障害者実態把握のために手帳所持者にアンケート用紙を送付した。これを自計式調査という。「○」or「×」? 



答え:○

 対象者が、自分でアンケートに記入するものを自計式というので正しい。

 なお、調査員が記入するものを他計式という。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題68-5

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題68-5:社会復帰調整官は審判において、精神保健福祉の観点から必要な意見を述べる。「○」or「×」? 



答え:×

 審判において、精神保健福祉の観点から意見を述べるのは、精神保健参与員である。





第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題68-4

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題68-4:社会復帰調整官の資格要件は、対人援助に係る国家資格を有し、かつ3年以上の業務経験のある者と規定されている。「○」or「×」? 



答え:×

 「対人援助に係る国家資格」ではなく、「精神保健福祉士、その他精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識を有する者」と定められている。

 なお、経験年数については、法務省の実際の募集要項などでは「8年以上」とされているが、政令に規定は無い。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題68-3

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題68-3:社会復帰調整官は、入院中から退院後の円滑な地域移行を目指し、生活環境の調整を行う。「○」or「×」? 



答え:○

 社会復帰促進のため、入院中から本人や家族の相談に応じたり、障害福祉サービスを斡旋するなどして環境調整を行う。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題68-2

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題68-2:社会復帰調整官は、当初審判では、生活環境の調査を基に対象者の処遇を決定する。「○」or「×」? 



答え:×

 当初審判とは、裁判官と精神保健審判員(精神科医)による合議体で対象者の処遇を決定するものである。
社会復帰調整官は、その為の生活環境の調査結果を提出する。




第16回(平成25年度)精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉に関する制度とサービス」問題68-1

【国試対策】精神保健福祉士【制度とサービス】

○×問題68-1:保護観察所には、社会復帰調整官を配置することが望ましいとされている。「○」or「×」? 



答え:×

 社会復帰調整官は必ず置かなければならない。