精神保健福祉士(PSW)受験勉強 『ツイブロ連携塾』
精神保健福祉士(PSW)国家試験の受験勉強を応援するブログです。
2013年10月31日木曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題60
問題60【事例】新しいボランティアグループにPSWは「行政や専門職ができなかった、地域課題への新しい活動が期待されている」と伝えた。PSWがボラに期待してるのは、無償の人材として事業所の支え手になる事。「○」or「×」?
答え:×
「地域課題に対応する新しい活動が期待されている」と述べているので、単なる障害者事業所の支援ではなく、地域の中で課題になっていることを解決し社会づくりを進めることと見ることができる。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題59
問題59【事例】住民の不安解消の為、精神保健福祉ボランティア講座実施決定。実行委員会で「精神障害者の生活のしづらさに焦点を」との意見。PSWは精神医学とボランティア専門的理解の内容をとアドバイスした。「○」or「×」?
答え:×
「精神障害者の生活のしづらさに焦点にあてたい」という目標があるのであれば、単に医学的な理解やボランティアに関する専門的な理解だけでは十分ではない。「精神障害のある当事者との交流体験を行う。」や「丁寧なふりかえりを行う。」ことが重要となる。
とくに、一般的な精神障害者像を学ぶのではなく、直接会うことで具体的な生活者としての精神障害者を理解する方が目標にかなっている。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題58
【国試対策】問題
58
:【事例】
R
市に就労移行支援事業所開設の計画があるが、住民から不安の声があがり始めた。対策会議で
PSW
は、住民との話合いでは解決しないと判断し、裁判を起こすことを提案した。「○」
or
「×」?
答え:×
これは分かりやすい問題ですね。不安があがり始めた段階で、強硬な姿勢を示すのは、かえって逆効果です。
PSW
の反応は明らかに過剰反応と言えるでしょう。
まずは、住民の不安を受け止め、これをよい機会として、啓発活動や協力関係を構築することが重要です。
2013年10月29日火曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題57
【国試対策】問題
57
:【事例】引きこもっている本人には会えなかったが、父親も渋々ではあったが次回の訪問を了承してくれた。
PSW
は今後の訪問で家族との関係づくりを目指すこととした。「○」
or
「×」?
答え:○
正しい。心理教育やカウンセリングなどの処遇や家族の問題点の指摘を行うのではなく、まずは両親との関係づくりが不可欠である。両親が、冷静に状況を理解し、焦らず、必要な第三者の助けを得ながら解決策を考え、実行できる土壌を確保しなければならない。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題56
【国試対策】問題
56
:【事例】引きこもる息子の両親との面談。父親は、妻の甘やかしや息子自身の甘えが原因と厳しく主張。
PSW
に対しても無意味と放言。
PSW
は、父親自身の考えや
H
さんへの思いを詳しく話すよう促した。「○」
or
「×」?
答え:○
PSW
の対応は、事例問題で優先的に選択する必要があると思われる「受容・共感的対応」となっている。
また、父親は、現状に対して相当の不満や怒りをもっているが、話し合いを進めるためには、父親が冷静さを取り戻すことが不可欠である。不満や怒りを口に出して吐き出すことは、カタルシス(浄化作用)などとして冷静さを取り戻すための方法の一つである。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題55
【国試対策】問題
55
:【事例】母親から引きこもる息子の相談。訪問し両親の話を聞く。就職先の些細なトラブルで
26
歳から引きこもり、対人恐怖や通院拒否、生活の様子を聞いた
PSW
は、息子の心理状態について解説した。「○」
or
「×」?
答え:×
本人に会わず、両親からの一面的な情報だけで心理的状況を把握することはできないので、適切とは言えない。
なお、正解は、他の選択肢の「
H
さん及び家族が置かれていた状況を整理して確認し合う。」となっている。「情報収集的対応」と言えよう。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題54
【国試対策】問題
54
:【事例】5か月後、
D
さんの陽性症状はほぼ消失したが、受診以外、家に引きこもりがち。
PSW
に「これからどうしていったらいいか」と相談してきた。
PSW
は、「精神科ショート・ケア」と「訪問看護」を勧めた。「○」
or
「×」?
答え:×
受診に出かけたり、精神保健福祉士に相談のために外出できたりするところを見ると、病気によって外に出ることが難しいのではなく、出かけていく先がないことが原因である可能性が高い。
そのため、負担が大きくなく通いやすい場所を提案することが重要です。そう考えると、「精神科ショート・ケア」は半日程度の通所ですから適切と言えるでしょう。しかし、「訪問看護」は、自宅で訪問を待つことになり、外出の目的地を作ることにはなりませんので不適切と言えるでしょう。
その他には、「地域活動支援センター」があります。無理なく、本人の状態に合わせた通所利用が可能と言えるでしょう。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題53
【国試対策】問題
53
:【事例】外来通院している
D
さんは、母親から「先生にちゃんと話さないから治らないのよ」と叱責された為、
PSW
に電話してきた。
PSW
は「どうするか一緒に考えたいので」と相談に来るように提案した。「○」
or
「×」?
答え:○
正しい。事例の場合は、多くは、まず「受容・共感的対応」、それから「情報収集的対応」の順に優先される。何かを「判断する」、または、「介入する」のは最後の場合が多い。
今回の問題の場合は、「傾聴」があり、その後に「情報収集的対応」が来ているため正解である。
ちなみに、事例問題では、文の語尾にも気をつける必要がある。「説得」「訓練」などの「
NG
ワード」を避けることにも注意して欲しい。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題52
【国試対策】問題
52
:【事例】
D
さんは医療保護入院後、両親に「なぜ入院させた」と責め、退院を要求。後ろめたさもあり両親は動揺。
PSW
は両親に「動揺が
D
さんに悪影響。巻き込まれ過ぎを反省し、暫し面会見合わせては」と伝えた。「○」
or
「×」?
答え:×
医療保護入院の場合は、精神保健指定医の診断と、保護者の同意が必要になる。そのため、入院に同意したことに対して、本人の責める言葉に両親が動揺してしまうのは当然のこととも言える。そのため、そこを責めるような言い方をしてしまっては、両親は立つ瀬がない。
また、巻き込まれ過ぎていると決めつけているが、その判断も拙速であろう。
さらに、反省を促す態度は、クライエントに寄り添う精神保健福祉士の態度とも隔絶している。精神保健福祉士の対応として「反省を促す」は
NG
ワードと理解しておいても良いぐらいである。
2013年10月28日月曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題51
問題
51
【事例】就職3か月後、
A
さん相談「仕事でミスし迷惑かけた。またしてしまわないか不安。退職した方が良いと思い上司に伝えた」とのこと。
PSW
は、気にしないようにとアドバイスし続けるよう励ました。「○」
or
「×」?
答え:×
クライエントへの対応について、何らかの判断をする前に、まずは客観的な情報収集を優先する必要がある。しっかりとした情報がなければ十分なアセスメントはできないからだ。
とくに、国試の事例問題の場合は情報が限られていることが多いため、選択肢に「情報収集」関係のものがあったら、それが正解である可能性が高い。
ただし、「情報収集」以外に、「受容・共感」関係の選択肢があったら、そちらを優先して考える必要がある。
2013年10月27日日曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題50
【国試対策】問題
50
:【事例】その後
,
Aさんは就労を開始し
1
か月が経過した。この間連絡なく
2
回欠席したが仕事は何とかこなしている。今後の支援については、ジョブコーチ支援の継続による職場定着支援していくとした。「○」
or
「×」?
答え:○
正しい。就労できたが、そこで如何に安定的に働いて行けるかが重要となる。とくに、精神障害者の場合に課題となることが少なくない。
A
さんの場合も、無断欠席するなど課題がある様子。そこで、定着のためにジョブコーチによる支援を継続することは適切である。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題49
問題49 Aさん(23歳)は、デイケアに週5日通所。対人関係で時折悩むこと有るも作業能力高い。今後は「一般就労したいが経験ないので自信ない」と。PSWは一般就労に備えて障害者手帳を取得するよう勧めた。「○」or「×」?
答え:×
一般就労する際に「障害者枠」で就職するのであれば精神障害者保健福祉手帳(障害者手帳)の取得は必要だが、まだそこまでの判断はできない。
一般就労を目指した支援を受けられるのは、「就労移行支援事業所」であるため、その利用を進めることが適切であろう。
2013年10月26日土曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題48-2
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
48-2
:アルコール依存症者家族の自助グループとして、ナラノンを紹介する。「○」
or
「×」?
答え:×
「ナラノン」は薬物依存症者の家族の自助グループである。アルコール依存症者家族の自助グループは「アラノン」である。
なお、アルコール依存症者本人たちの自助グループは、断酒会とAA(アルコホリクスアノニマス)が代表的である。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題48-1
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
48-1
:アルコール依存症家族への支援として、飲酒によるトラブルの解決を、本人の代わりに家族が担うことがないように支援する。「○」
or
「×」?
答え:○
正しい。アルコール依存症は「否認の病気」と言われるほど、本人が自覚することが難しい病気である。ただでさえ自覚し辛いのに、トラブル等が起きた時にそれを家族が解決してしまうと、さらに本人は自分にアルコールの問題があるということに気づきにくくなってしまう。
また、アルコール依存症の家族に特有な「共依存」の問題もある。共依存とは、本人がアルコールに依存し、家族が本人を支えることに依存してしまう状態を言う。
2013年10月25日金曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題47-2
【国試対策】
○×問題
47-2
:グループワークの原則における、「葛藤解決」の原則を踏まえ、病棟のレクリエーショングループでメンバー同士の衝突を取り上げないようにする。「○」
or
「×」?
答え:×
メンバー同士の衝突の場面があった際は、それを成長の糧とできるように援助することが必要である。
精神保健福祉士には、全体の話し合いの機会を設ける等、メンバーが自分たちで解決できるよう側面的な支援を行うことが求められる。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題47-1
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
47-1
:グループワークの原則である「個別化」の原則を踏まえ、地域活動支援センターで個々のメンバーが好きなプログラムを選べるようにする。「○」
or
「×」?
答え:×
グループワークの原則では、コノプカの
14
原則を覚えておく必要がある。
その中に、「個別化」はあるが、グループの中での個人の効果やグループ自体を個別化して見ることを指している。
設問の内容だと、そもそも、メンバーが別のプログラムに分かれてしまってはグループでの活動にならない。グループにならなければグループワークは行えない。
2013年10月23日水曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題46
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
46
:自尊心を高める過程を支援するのは、精神保健福祉士が行うエンパワメントアプローチである。「○」
or
「×」?
答え:○
エンパワメントとは、そのクライエント自身の本来持つ潜在能力、あるいは、生きる力のようなものである。
そのため、障害にまつわる様々な抑圧体験を受け、自尊心が低下したクライエントの自尊心を高めることは、エンパワメントを高めるアプローチであると言うことができる。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題45
問題45 M氏「精神科受診希望」.3週間前に夫事故死,1週間前から過呼吸.PSWは傾聴.1歳娘の預け先見つからず仕事探せずと.病院紹介と市子育て支援制度利用を支援.:PSWが用いたのは課題中心アプローチ?「○」or「×」?
答え:×
「課題中心アプローチ」は、課題を中心に短期で行うのが特徴ではあるが、クライエントと計画を立てて行うため、事例で行われているほど直接的で緊急的ではない。
事例のアプローチは、混乱しているクライエントに対して迅速に直接的に介入していく「危機介入アプローチ」と見るのが適切である。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題44-2
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
44-2
:インテークでは、援助の方針を検討するため、家族や関係者からも必要な情報を得て総合的に評価する。「○」
or
「×」?
答え:×
評価を行うのは「アセスメント」の段階である。「インテーク」とは、「初回面接」あるいは「受理面接」のことを言う。
相談に来たクライエントの話に耳を傾けて、相談内容の概要を把握し、当該機関で支援可能か互いに検討する。それによっては、適切な支援機関を紹介することも必要となる。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題44-1
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
44-1
:インテークでは、クライエントが沈黙した場合、話題を変えて面接を継続する。「○」
or
「×」?
答え:×
沈黙には、様々な可能性がある。例えば、深く考えていたり、思い出そうとしていたり、動揺を抑えようとしていたりなどである。もちろん、質問に対する拒否を示す沈黙もあるが、一概に避けるべきではない。その沈黙の意味を捉えようとすることがまずは重要である。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題43-2
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
43-2
:精神科訪問看護・指導料は、精神保健福祉士が実施した場合にも、診療報酬を請求できる。「○」
or
「×」?
答え:○
訪問看護については、大きく二つに分けられる。
医療機関が行う場合の「精神科訪問看護指導料」と、訪問看護ステーションが行う場合の「精神科訪問看護基本療養費」である。
とくに、訪問看護ステーションが行う場合は、精神保健福祉士単独での診療報酬請求はできない。精神保健福祉士は、保健師、看護師と一緒に行った場合の加算対象でしかない。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題43-1
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題43-1:精神保健福祉法では、精神保健福祉士はその業務を行うにあたって、精神障害者に主治の医師があるときは、その指導を受けて行うこととされている。
答え×
これは、定番の精神保健福祉士と医師との関係で、医療関係スタッフがほとんど医師との「指示」関係であるのに対して、精神保健福祉士が「指導」関係であることを問う問題である。
ただ、今回は、ひっかけとして「精神保健福祉士法」で規定されているのを、「精神保健福祉法」に変えてある。問題を解く際には、そちらも気を抜かずに、確認してほしい。
2013年10月22日火曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題42-2
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
42-2
:集団精神療法では、司会者が何を言っても良いと宣言し、参加者の自由な意見交換を促す。「○」
or
「×」?
答え:×
参加者同士が自由に意見交換することは重要だが、それが相手を傷つける発言やふさわしくない内容に終始してしまってはいけないので、ある程度のルールは必要である。「何を言っても良い」としてしまうのは適切とは言えない。
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題42-1
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
42-1
:社会生活技能訓練(
SST
)では、行動療法の技法を用い、宿題を課すことにより練習で得た技能の般化を目指す。(「○」
or
「×」?
答え:×
社会生活技能訓練は、「行動療法」ではなく、「認知行動療法」の理論を活用している。
宿題を課して「般化」を目指すという点は正しい。
なお、「般化」とは、社会生活技能訓練の練習でできたことを、実際の生活の中でもできるようになることである。応用が苦手な精神障害を持つ方が少なくないため、「宿題」として、実際の生活の中で試してみて、次回の訓練の際に報告する。
2013年10月21日月曜日
平成24年度 精神保健福祉士国家試験:過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」問題41-2
【国試対策】精神保健福祉士【理論と展開】
○×問題
41-2
:
GAF
は、精神症状を含めた社会生活の全体機能を評価する。「○」
or
「×」?
答え:○
正しい。
GAF
は単に精神症状のみではなく、心理的、社会的、職業的機能の全体的評価尺度である。
新しい投稿
前の投稿
ホーム
登録:
投稿 (Atom)